フリタメ【フリーランスのタメになるブログ】

書籍の解説をしながら、フリーランスの方に役立つ知識や考え方を発信しています。

これぞ仕事のチェックリスト|コンサル一年目が学ぶこと

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今回は大石哲之さんが書かれた「コンサル一年目が学ぶこと」について解説させて頂きます。

本書は2014年に発行されてから10万部を突破した本で、サラーリーマンもフリーランスも自営業も、働く人全ての人が実践すべき仕事に関する基本中の基本が書かれた良書です。

タイトルには”コンサル一年目”とありますので、「自分の仕事はコンサルじゃないし、1年目の新人じゃから関係ない本かな」と思われたとしたら、すみませんがそれは完全に早とちりです。

サブタイトルにもある通り、新人、ベテラン、職業、業界、年齢問わず、15年後も、いや一生役立つスキルがぎっしり詰め込まれた本です。

これからビジネスの世界に飛び込む方はもちろん、

・日々の努力の割に結果がついてこないという悩みをお持ちのビジネスマンの方、
・20年以上社会人やってベテランだけど、まだまだスキルアップしたいという方、
・一度立ち止まって自分の仕事を見直してみたい方、

などなど幅広く読んで頂きたい、そんなふうに思わざるを得ない一冊です。

ハッキリ言っちゃっいますと、ここで本書の内容を解説するとかじゃなくて、早速手に取ってメモを取りながら自分の仕事と照らし合わせながら読んでみて欲しい、というのが本心です。

そうしますと、このブログいらねーじゃん となってしまいますので、そんなご意見を受けない為にも、本書で紹介されている30個の重要スキルの中からぎゅぎッと3つのテクニックに絞り込んで分かりやすく紹介していきます。

いつもの通り先に結論だけ言ってしまいますと、
結論、重要なテクニックはこの3つです。

1.PREPの順番で話す
2.数字とロジックで語る
3.Quick and Dirtyで進める

いやいや、こんな一言だけでは意味わからんとなりますので、早速順番に解説させて頂きます。

きっと自分の仕事に対する姿勢や改善点などが見つかりますので、しっかり最後まで見て行って頂ければと思います。

ではいきましょう!

目次

PREPの順番で話す

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まず最初にPREPの順番で話すについて解説します。
結論だけ言っちゃいますとPREPとは、

・Point
・Reason
・Example
・Point

の頭文字です。

これを訳すと、

・Point 結論
・Reason 理由
・Example 具体例
・Point 要領

となります。

つまり、ビジネスの世界では、この順番で話しましょうということです。

そうですね、例えば、
化粧品を扱っているクライアントから、

「新商品のサンプルを100個送るから、100人の女性に試してもらって、レビューを調査して売れるかどうか教えて。」

と依頼されたとします。

そこであなたは100人の女性に化粧品サンプル配り、感想を取りまとめ、それをデータ化して報告します。

その報告の時に先ず伝えることは、そうです結論です。
例えば開口一番、

結論から言います。87%もの女性が支持したので、ヤバいです。コレめちゃくちゃ売れます。」

みたいな感じです。
その後に、

「普通の化粧品は支持率48%です。それに対して87%は驚異的です。20代は反応いまいちですが、32歳から45歳にかけて人気がありました。」

といった感じでデータを並べて理由を説明します。続いて、

「いやー、データ的に見ても爆売れします。売れない理由が見つかりません。売れなかったら私、切腹します!」

まあ切腹はしなくていいんですが笑 こんな感じで具体的な感想を伝えます。
最後は、

「40歳前後の中間年齢層に人気が出そうなので、そこに絞って広告を打つのが得策です。」

みたいな感じで締めます。

でも、実はこの結論ファーストというのは、日本人はすごく苦手なんです。なぜなら、学校では起承転結で組み立てるように教育されてきたからです。

起承転結とは、

起:事実や出来事
承:「起」に関する事
転:「起承」とは別の展開
結:結論

つまり、最初に物事の流れや理由を説明して、最後に結論を言うということです。
学校教育ではこれを正としてきてるわけですね。

確かに受験ならこれで100点ですが、残念ながらビジネスの世界では30点です。
最初からダラダラと理由ばかり並べていても、
「結局、あなたはなにが言いたいの?」
と言われることになります。

特に気の短いクライアントなら報告の最中にブち切れます 笑
そうなる前にまず結論ファースト。その後に理由を説明する。この流れを脳にしっかりと彫刻刀で刻み込んでおきましょう。

数字とロジックで語る

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続いて2つ目。数字とロジックで語るについて解説します。
これ簡単に言うと、何か意見を言う時は感情や経験談ではなく、

・数字で伝えましょう
・筋の通った論理で答えましょう

ということです。

そうですね、例えば従業員のやる気を上げるにはどうしたらいいか?
といった問題を解決するとします。

そこで、やっぱ根性でしょう と思って、
「やる気と元気、そして根気が必要です。」
にみいなことを言っても誰もついてこないし、何も解決しません。

根性論が通用するのはせいぜい昭和の時代です 笑 根性とかではなく、解決するにはまず、

・従業員の何%がやる気が薄いのか?
・その仕事内容は何なのか?
・1日のスケジュールを分析して見えてくるものは?
・人間関係はどうなのか?
・人によって残業の偏りはないか?
・やる気が薄い従業員の年齢層と家族構成は?

といったことをまず調査・分析します。そして徹底的に数字に落とし込みます。それをグラフ化できれば分析は完ぺきです。今でいう統計学的感じでしょうか。

こうして集めたデータを数値化することで、見えてくることがあります。

例えば、

・1日の67%は単純作業 → 退屈だからそれを自動化しよう
・子育て世代が52% → フレックスやテレワークを導入しよう
・残業ゼロの人と、残業月70時間の人がいる → 不公平だから平準化しよう

といった解決策ですね。

従業員のやる気という無形物 → 数字という有形物

に変換することで問題点を浮き彫りにできますし、それに対して論理的に改善点を見つけ出す。こうした活動ができます。

こんな風に事実を集めて出した数値というのは証拠と一緒です。
だから、自分の都合のいいように事実を無理やり曲げるようなクソハゲ従業員がいたとしても、その権力は一切通用しません。

他にも、ド根性論を前面に出す、周りとの温度差を生みやすい感情派の人がいたとしても、このデータを前にして黙らせましょう。

とにかく周りを納得させ動かすためには感情論ではなく、起きている事象を数字に変換しそれを基に論理的に解決しましょう。

もし、思うように問題が解決できないとか、周りを納得させられない、といったお悩みがありましたら、真っ先に実行してみて下さい。

Quick and Dirtyで進める

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最後3つ目。Quick and Dirtyで進めるについて解説します。

これをそのまま訳せば、
Quickは「素早い」
Dirtyは「汚れた」
ですから、読んで字のごとく素早く、汚く進めるということです。

もう少し分かりやすく言い換えると、
時間をかけて完ぺきを目指さず、多少雑でもOK。
ということです。

例えば、何かのプロジェクトを始める時、最初に決めるのは概略、つまりコンセプトや方向性ですよね。

だから、初回打合せの資料はたたき台ですから、内容が分かる程度の資料でOKということです。

最初から気合を入れて細部に気を配り、パワポのデザインも整えたり、アニメーションを加えたりした資料を作らなくていい。むしろ、そんなところに時間をかけるのはムダだから、やってはいけないということです。

重要なのは早く作ること。これに尽きます。そのためには、細部にこだわって時間をかける必要なんてないんです。

なんなら、誤字脱字が多少あったっていいくらいです。伝われば目的達成ですから、必要以上に時間を費やす必要はありません。

その理由の一つでもあるんですが、本書には

0  点 → 90点まで完成させる時間
90点 → 100点まで完成させる時間

これは全て一緒の時間だと。

つまり、

0  点 → 90点に1時間かかったとしたら、
90点 → 100点のたった10点上げるのも1時間かかる

ということです。

完成度が高くなるほど時間がかかる。言い換えれば、時間をかけても精度が上がりにくいということなんです。

これはベル研究所のトム・カーギルという方が提唱した「90:90の法則」というらしいんですが、例えるなら山登りですよね。

例えばエベレスト登頂をするとして、
ふもとにたどり着く時間と
残り100mで頂上までたどり着く時間
というのは違います。

頂上が近づくにつれて険しくなりますから、同じ距離を進むにしても何倍も時間がかかりますよね。

ですから、最初から頂上を目指すんじゃなくて、その手前にたどり着ければOK。Dirtyの目安としては、良くて80%、なんなら60%くらいの出来でOKです。

もし100点にこだわるとしたら一番最後。プロジェクトの締めの時だけにしておきましょう。

フリタメ的まとめ

ということで今回は大石哲之さんの著書、「コンサル一年目が学ぶこと」について解説させて頂きました。

まとめると仕事には基本となる手順とかやり方があるんですと。それを知って実行することがビジネスをする上で重要であり、基本中の基本なんですと。

具体的には3つの方法について解説させて頂きました。

まず1つ目、PREPの順番で話す。
起承転結ではなくて、まず結論から話しましょう。その後に理由を説明しましょうということ。

2つ目、数字とロジックで語る。
気持ちとか時間とか、目に見えない無形物は、数字という有形物に変換してロジックで解決策を練りましょうと。

最後3つ目、Quick and Dirtyで進める。
仕事の完成度はいきなり100%を目指さず、ラフでいいから60~80%で進めていきましょう。

そんなお話をさせて頂きました。

仕事をしていると、
・思うように仕事が進まない
・他のことに時間を取られる
・仕事が増えない
などなど、何かしらの問題点にぶち当たることはよくあります。

じゃあなんでこうした問題に直面するのか?と考えてみると、
・メールとかLINEの返信に追われる
・資料作りに必要以上の時間をかけてる
・最初から丁寧に仕事をし過ぎる
・打合せがダラダラ続く
といった、が時間の浪費が意外と多いんですよ。

一方で、
この人デキるなー
と思う人って、とにかく仕事が早いですよね?
サクッと作業して、次に行く。だから、一日に処理する仕事量がめちゃくちゃ多い。

進むのが早い分、もし仕事の方向性を間違ったとしても元に戻ってリカバーできます。

でも、どうやって早く仕事を処理すればいいのか、良く分かんないなー
と思ったら、やっぱり原点回帰です。

仕事の基本ができているのか?を考えながら、本書を見直して自己チェックしてみましょう。

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そんなに目が血走るほどじゃなくていいので、ペラペラとページをめくり出来なかった所を次は実践する程度でOKです。こんな感じでPDCAを回していきましょう。

他にも、コンサル流の
・話す技術
・流思考術
・デスクワーク技術
といったテクニックもありますので気になる方は手に取って読んで頂ければと思います。

とにかく、

鈍い(のろい)=呪い

ですから、遅いってなにもメリットがないんです。
ブログ更新の頻度が全く上がらない私が言うのもなんですが、仕事はスピード重視でやって行きましょう。

ということで今回は以上でございます!

なぜ?話さなくても、話し上手|人は話し方が9割

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今回は永松茂久さんが書かれた、どんな人でも話し方の悩みを解決できるノウハウが詰め込まれた一冊、「人は話し方が9割」という本について解説します。

本書は75万部を突破した本でして、

会話が続かなくて微妙な空気になる
何を話せばいいのかわからない
面白い話ができない
・コミュニケーションを取るのが苦手
・言いたいけど言えない
・相手を怒らせたり嫌われたりしたことがある
・あの人の周りには人が集まって羨ましい

などなど、誰もが一度は抱える話すことの悩み解消にフォーカスした本です。

数万年前に人類は言葉を使い初め、そこから文明の躍進をしてきましたが、その反面恐ろしいほどに言葉に支配されています。

・あの人が言うなら間違いないと信じられているカリスマ
・言葉で人の心を操る人たらし
・異性も簡単に引き付けてしまう人気者

こんなふうに、人というのは言葉を巧みに操ることで影響力を発揮します。

政治家や芸人さんなんかをみれば分かると思いますが、なんだかんだ話術があるというのは得ですよね。それを職業にして生きていけます。

失言でもしない限り、言葉で人の心をわしづかみにし、時には意のままに人を操る事だってできます。

一方で話下手というのは、

・伝えたいことが伝わらない
・間違った言い方で誤解を招く
・異性を口説けず誰かに持っていかれる

などなど、損したなーと思う場面が多いですよね。

・あの時、あー言っておけばよかった
・自分に話術さえあれば
・笑いを取れる小ネタの一つでも話せれば

なんて思うことも少なくありません。

しかしですね、これはあなたのせいではないんです。
だって、学校の教育課程に於いて話し方を教えてくれる機会なんて滅多にありませんよね。
小学校の授業で”滑らずに笑いを取る方法”なんてゆう授業ないんですから、ある意味話下手というのは仕方ないんです。

でもですね、あきらめる必要は1mmもありません。今からでも、何歳になっても話し方を学ぶことはできます。

むしろ、話下手を克服したいと思った時が本当に学べる機会です。

10万円の高額セミナーとかではなくて、本書を読めばたった千円ちょっとで学べちゃうというんですから、もう読まない手はないですよね。

私もどんなテクニックを駆使すれば話し上手になれるのか、得する人生を送れちゃうのか、鼻息荒く読まさせて頂きましたので勢いそのままに早速結論だけお伝えしておきます。

上手な話し方というのは、
結論、

よく話を聞き、相手を承認すること。

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いやいや、話し方が9割とか言っときながら、話を聞くとか相手を承認する事とかわけ分からん。

となると思いますので、ここから詳細を解説させて頂きますが、もう先に全部言ってしまいますね。

話し上手になる実践テクニックは結論、この3つです。

1.相手の話を否定せず共感する
2.感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 で相手の話を広げる
3.相手がほめられたら嬉しい所をほめる

極論、この3つのテクニックを回していけば話し方を飛躍的に改善できて、コミュ障ボーイ卒業確定です。

あれほどまでに憧れてた人たらしにもなれちゃうかもしれません。

憧れてるかどうかは微妙かもですけど 笑、少なくとも苦手なコミュニケーションは今まで以上に円滑に進みますし、そのおかげで仕事は舞い込みます。

ですので、クライアントと円滑に仕事を進めたいというフリーランスの方から、
女子にはモテないけど仕事ではモテ散らかしたいぞという方まで、

ぜひ最後まで見ていって頂ければと思います。

ではいきましょう!

相手の話を否定せず共感する

最初に、相手の話を否定せず共感するというテクニックについて解説します。

ここではとにかく相手が何を言っても、どんな自慢話、武勇伝、苦労話、興味のない話をされたとしても、絶対に否定せず共感してあげるという、いわば話し上手になるための下ごしらえです。

そうですね、例えばクライアントが、

「おれが若い頃は毎日猛烈に仕事してね、残業毎月150時間とかやってたよ。だから社長になってベンツにも乗れてるんだ。愛人も3人できたしね-」

みたいに、昔の苦労話と成功体験を聞かされたとします。
ぶっちゃけこんなクソはげクライアントの話なんてどうでもいいんですがここで、

「残業150時間は過労死ライン超えてますよね。今はワークライフバランスの時代ですよ。」

なんて正論で相手を否定してはいけません。これは0点です。話上手になるには面倒でも相手の話を否定せずに共感してあげるんです。

例えば、

「社長になられた裏には、血のにじむようなご努力があったんですねー、勉強になります。僕も○○さんのような、モテまくるイケてる社長を目指してがんばります。」

みたいに共感する。これが話し上手のテクニックなんです。話し上手な人は必ず使っているテクニックです。

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ぶっちゃけ本心はそんなこと思ってないし、心なんてこもってなくても全然OKです。

あまりにもぶっきらぼうだと相手に伝わっちゃうので、心がこもってる風で大丈夫です。

ここで重要なのは否定しない、共感する、この2つを身に付ける事です。

感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 で相手の話を広げる

続いて2つ目。

感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問
で相手の話を広げるというテクニックについて。

先ほどの、否定せずに共感するといった下ごしらえが完了したら、このステップに進みます。

例えばクライアントが、

「今月は仕事仲間とゴルフ仲間の飲み会ばっかりでさ、忙しいんだよね。」

みたいに、プチリア充を演出していたとします。

自分は人気者だという自慢話を聞かされれば、普通はスルーか、苦笑いで反応するくらいです。

でも、スルーということはある意味否定ですので、これでは不合格です。ここで話し上手な人は相手を持ち上げる、ワッショイしてあげる”返し”をします。

例えば、

「えー、飲み会ばっかりですか。引っ張りだこなんてうらやましい―。僕なんて誰からも連絡来なくて3か月間LINEゼロですよ。○○さんはなんでそんなに声がかかるんですか。その秘訣教えてください。」

みたいな感じです。

まず驚き、称賛して、最後は質問で会話のバトンを渡す。これが、感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 のテクニックです。

普通の言葉を並べてるだけですし、口下手だとしても頑張ればなんとかなるレベルではないでしょうか。

さらに、顔の表情を変えながら、身振り手振りを加えてリアクションを多めに取ると完ぺきです。

とは言え、

・心にもないお世辞なんて言えない正直者、
・感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問をひたすら繰り返すのはしんどい、
・そもそも、話すことすらめんどくさい、

というフリタメ寄りの人は、思い切って 反復 → 共感 → 称賛 の部分はあきらめて、
最初と最後の 称賛→質問 だけに絞りましょう。

例えば、

「さすがですね。その後どうなったんですか?」

という感じで、称賛→質問だけにしましょう。これならなんとかギリできるんじゃないでしょうか。

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私フリタメは表現力に乏しいので良い返答例が出せないのですが、もっと気の利いた相手の心をズバッと射抜く返答をご存じの方がおられましたら、ぜひ教えて下さい。

相手がほめられたら嬉しい所をほめる

最後3つ目。相手がほめられたら嬉しい所をほめるというテクニックについて解説します。

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ここでは、単にうわべをほめるのではなく、相手はどこをほめられたら嬉しいのかをじっくり観察して、そこをべた褒めするというテクニックです。

例えば、クライアントが筋トレに夢中で、肉体改造をしていたとします。

クライアントは間違いなく体形の変化や筋肉の付き方を気にしているわけですから、そこを狙い撃ちします。

「○○さん、最近腕と胸の筋肉がものすごい事になってますよね。どんな鍛え方されてるんですか?」

みたいな感じで、相手の変化をほめます。
相手は自分に興味を持ってもらったと認識しますし、体を鍛えた成果がほめられる。もう、気分上々になることな違いなしです。

続けざまに筋肉を鍛えている話になると思いますが、それで成功、ミッション完了です。

んー、でも相手を観察するとか、ほめられたら嬉しいポイントをほめるとか、ちょっと難しいなーと感じる方もおられると思います。

でもご安心ください。
誰でもできる効果的なほめ言葉をお伝えします。

それは、
「やっぱりなー」
です。

これはあたかも予想していた、そう思っていたということを伝える言葉です。

例えば、クライアントがやたらと筋肉を見せつけてきたとします。
あー、これは筋肉をほめて欲しいんだな、と察知したらこのタイミングで使います。

「やっぱりなー。○○さん腕太いから、相当鍛えてるんじゃないかと思ったんですよ。」

みたいな感じで使います。

ほめられたら嬉しい所を見抜くのはちょっと難易度上がりますが、最初から気付いていなかったとしても使える一言だからかなり便利です。

更に本書では、ぼそっとつぶやくようにすると更に効果的だそうです。

ほめるのが苦手という方は、あたかも初めから気付いていたかのように、「やっぱりなー」と相手にギリ聞こえるくらいの声量でぼそっとつぶやいてみて下さい。

フリタメ的まとめ

ということで、今回は永松茂久さんの著書「人は伝え方が9割」について解説させて頂きました。

まとめると、本書の結論は話し上手になるためには、

1.まずは、相手の話を否定せず共感する
2.そして、感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 で相手の話を広げる
3.相手がほめられたら嬉しい所を探り、そこをべた褒めする

そんなお話をさせて頂きました。

本書のタイトルからして、
・相手を引き付けるような話し方、
・スラスラと言葉が出てくるトレーニング
といったテクニックを教えてくれるものと想像していましたが、全く違いました 笑

相手の話を聞いて共感し、称賛しつつ質問を返して会話のキャッチボールをする。

結局のところ、面白おかしく流暢に話せるだけが話し上手というわけではなく、相手を称賛し質問で返すことができる。

つまりリアクションを取れること、これこそが本書が伝える話し方なんです。

もし、自分のことばかり一方的に話してしまう・・・という方がおられましたら、周りから厄介者扱いされている可能性大です。一度聞き役に回ってみましょう。自然と人が集まるようになります。

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逆に、私フリタメのように人見知りで会話が苦手、面白い話なんて1mmもできないという口下手ボーイは、

話すことを磨くのではなく聞くことを磨く。
そして相手が喜ぶ返しをしてあげる。

これこそが唯一話し上手になるテクニックなんです。

ということで、今回は話し上手になる為には、人のよく話を聞き相手を承認すること、ということについてお伝えさせて頂きました。

本書にもありますが、誰しも自分のことが一番大切であり一番興味があるんです。
その証拠に、集合写真とか見たら真っ先に探すのは自分でしょ?と。

結局のところ、人って誰かに認められたいんです。認めてくれる人のことを好きになるんです。

だから、人のよく話を聞き相手を承認することが効果的なんですね。

本書にはこの他にも、

・運のいい人たちが使っている口ぐせ
・高圧的な人に対する防御策
・女性にかけると効果てきめんのキラーワード2つ

などのテクニックも書かれていますので、気になる方は手に取って頂ければと思います。

以上でございます!

所得倍増計画|AI分析でわかったトップ5%社員の習慣

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今回は越川慎司さんが書かれた「AIでわかったトップ5%社員の習慣」について解説します。

本書はビジネスパーソン1万8,000人の行動をAIで分析し、時にはカメラ、ICレコーダー、GPS調査を基にデキる社員5%の行動をAI分析した一冊です。

巷には仕事がデキる人の条件みたいな本はたくさんありますが、著者の経験や理論で書かれた本が大半です。

しかし本書はこうした主観ではなく、純粋にデータから読み取った結果を教えてくれちゃうわけですから、もう読まない手はないですよね。

本書はですね、デキる人の5%の行動を知り、それをまねて一気に仕事がデキる人間になっちまおうと。

だって、仕事で面白いように成果を出す人なんかを見れば分かると思いますが、正義ですよね。

仕事がデキれば稼げる、会社に依存せずにフリーで生きられる、モテる、人生ハッピー

そうなんです。これこそがお金も心も満たされる現代の真の上級国民なんですよ。

そんな上級国民になっている人の行動を分析して教えてくれる本書は貴重ですし、私もぜひ知りたいと思って読まさせて頂きましたので、その内容をお伝えする前にまるっと結論だけ先にお伝えしてしまいます。

結論、
8割の目標で始めて、仲間を承認しまくります。

仕事に目的はあるけど、こうすれば達成できるみたいな道筋なんて用意されていませんよね。

だから、あれこれ考えるよりもサクッと行動に移して、なんかあったら軌道修正しながら進めましょうと。

そのために必要な実践テクニックはこの3つです。

1.完ぺきを目指さなくていい
2.相手を承認する
3.メンターを持つ

大きな流れで言いますと、

・完ぺきを目指さず8割精度の目標値や作業時間で、こんな感じかなーみたいな感じで前へ進み、

・周りの協力者に対しては、いいね そうだね さすがだねー とうなづきながらヨイショし、

・相談できるメンターを持って、心の栄養を養う。

こんな流れでございます。

題目は「トップ5%の社員」となってはおりますが、会社員の方だけでなくもちろんフリーランスの方にも積極的に使って頂きたいテクニックです。

ちなみにここだけの話、あなただけにこっそりお伝えしますが、このテクニックは恋愛にも通用しちゃうんです。

知り合ったばかりの気になる女子にも使えちゃうテクニックなんです。

えっ、マジかい。どっちかってーとそっちの方が興味あるんだけど。

という方のためにも、この結論を今回も分かりやすく、所々フリタメ的にアレンジしつつ解説していきたいと思います。

ではいきましょう!

目次

完ぺきを目指さなくていい

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ではまず1つ目、完ぺきを目指さなくていい、というテクニックについて。

何かの目標を立てた時、まじめで完ぺき主義な人ほど緻密な予定を立て、前持って念入りに必要な情報を集めてから実行に移します。

もちろんそれはそれなんですが、トップ5%の社員は目標8割で先ずはGOします。事前情報も6~7割程度に抑え、意図的に完ぺきを目指しません。

簡単に言えば、やっぱりこうすべきだったとか、違う方法が良かったとか、やりながら軌道修正をかけるためです。

間違った方向に進んでると気づいたとしても、初動が早い分時間の余裕もあるから軌道修正の時間も残されています。

一方、完ぺきを目指して進めると、それが終わらないと次に行けないから結果的にペースが落ちます。

それだけじゃなく、準備にも都度大量の時間を割いている分、軌道修正しようと思っても期限が近づいていてその余裕がありません。

こうなると重要な所を飛ばしたり、最悪の場合熱捏造とかしちゃうわけです。

これを恋愛に置き換えると、例えばそうですね、綺麗でスタイルが良くて、料理もできて若くて包容力があって・・・みたいに誰もがうらやむ女性が理想だとします。

俺は理想をびた一文譲らないぜ!みたいに完ぺきを目指すと恋愛に発展しません。先ずは理想の8割に抑えてGOしてみましょう。相手も自分の事を8割だと思っているかもしれませんし 笑

ということで、仕事もプライベートに於いても完ぺきを目指さず8割で進める。何かあれば都度軌道修正するという柔軟性を持つ手法を徹底しましょう。

相手を承認する

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続いて2つ目、相手を承認するというテクニックについて。

目標を達成するために、協力者や外注さんとかと一緒に仕事をすることがありますよね。

その関係が阿吽の呼吸ならいいですけど、信頼関係が築けてなかったりギクシャクしたりすると仕事が進まないだけじゃなく、精神的なストレスにもなります。

こうした変な距離感が空かないために使いたいのが、相手を承認するテクニックです。

人って自分と同じ意見や価値観の肯定して、逆サイドにいる人は否定しますよね。これは承認欲求が関係しています。

なんだかんだ、人って周りから認められたいんです。否定されたくないんです。類は友を呼ぶの世界でずっと生きていきたいって思ってるんです。

でも、仕事は類友だけではやっていけませんから、時には本気の議論もありますよね。

それがエスカレートしてガチンコの殴り合いにならないために使いたいのが、相手を承認するというテクニックです。

意見が合おうが合わなかろうが、一旦は相手を承認しましょうと、受け入れましょうということです。

そうすることで、相手も敵意むき出しで攻撃してくることもありません。

じゃあどうやって相手を承認するのかというと簡単す。この3つの言葉を使いましょう。

それは、
「いいね」
「そうだね」
「さすがだね」

何か意見を言われたら、とりあえず相づちを打ちながらこの3ワードを連呼して承認欲求を満たしてあげましょう。

意見に食い違いがあれば、このあとに「それもいいけど、あーするともっといいよね。」みたいな感じで違う案を提示しながら話していきます。

こうすることで、相手に嫌悪感を抱かせることなく、適度な距離感を保ちつつ、目指すべきゴールに向かうことができます。

このテクニックは恋愛でも積極的に使いましょう。

女子っていろんな話しをしてきてその後に、どう思う?とか聞いてきますが、返しに否定の意見を言ってはいけません。否定されたら、女子って派手に傷つくんです。

そこで、使う言葉は、
「いいね」
「そうだね」
「さすがだね」
です。

この言葉を連呼して、承認欲求を満たしてあげましょう。

ぶっちゃけ、下心丸出しでも全然OKです。あなたは正しい、1mmも間違ってない、という感じで承認しまくって関係性を発展させていきます。

メンターを持つ

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最後3つ目。メンターを持つというテクニックについてです。

仕事をしていれば大なり小なり迷いとか悩みが出ます。そこで誰にも相談できないとしたら、精神的にちょっとキツイですよね。

自分には壁だと思っていることでも、すでに壁の向こう側にいる人にとっては壁ではありませんから、そういった人に相談できるのがベストです。

プロスポーツの世界では、メンタルヘルスを担当する人もいますからね。

こうしたメンターというのは、利害関係のない、客観的にアドバイスをくれる立場の人を選びます。

注意点としては、メンターに対して不平や不満を吐き出すのではなく、自分の考えや行動に対して意見を求めるということ。

アウトプットは自分で選び、自分で決めるという自発的行為が大前提で、メンターに選んでもらう訳ではありません。

忘れてはいけないのは、行動した結果をメンターに報告することです。

「何だよアイツ、アドバイスしてあげたのになしのつぶてかよ。」

とか思われたら最悪です。次から相談に乗ってもらえません。

悩みや迷いは一人で我慢するのではなく、メンターに相談して客観的にとらえることで、混乱する気持ちを落ち着かせることができます。

恋愛の場合も使えるテクニックです。

できれば、好意を寄せている人にできる限り近い人にメンターになってもらいます。

なにが好みだとか、こうすれば気を引けるとか、そういった類の情報を引き出してからアウトプットして、次のステップをじっくり練りまくりましょう。

フリタメ的まとめ

ということで、今回は越川慎司さんが書かれた
「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」
について解説しました。

まとめると本書は、AIで仕事がデキる社員5%の行動を分析し、その行動やノウハウがぎっしり詰め込まれたおすすめの一冊です。

結論、
・最初から完ぺきを求めず8割目標でサクッと始め、何かあったら柔軟に軌道修正しましょう。
・周りの協力者にはいいね、そうだね、さすがだね で承認欲求を満たしましょう。
・自分自身はメンターを持つことで、客観的に自分を見つめ直しましょう。

そんなお話をさせて頂きました。

トップ社員5%がやっている習慣が本書には網羅されていますので、詳細は本書をお買い求め頂ければと思いますが、こうしたデータを元に自分自身がやれてるやれてない、みたいなことを見つめ直すのもいいと思うんですよね。

もしできていなかったら先ずはやってみる。

岸田首相は所得倍増計画を公言していますが、実は日本の所得の伸びは主要国の中でも極めて低くて、

平均賃金(年収)は1位アメリカ736万円に対し、日本は424万円です。

1990年比でアメリカは247万円も増えたのに対し、日本はたった18万円です。

2021年10月20日朝日新聞より引用

www.asahi.com

一説には非正規雇用が増えていることが一因の様なんですが、なんかこの数字を見ていると、おいおい日本は大丈夫かい?と思ってしまいますよね。

自分が何もしなくても国が所得を勝手に倍増してくれるならいいんですが、おそらくそんな未来は来ないと思います。

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もう、国がどうこうしてくれるのを待っているより、自力で上げて行かないとダメなんじゃないかと。

そこで、トップ5%社員の方々が実践している仕事術って、国に頼らず所得を上げて行きましょうと。

特に私と同じフリーランスの方々は、自分の未来、自分の賃金は自分で獲得していきましょう。なんなら、同じテクニックを使って、かわいい女子も振り向かせちゃいましょう。

ということをお伝えして、今回は終わりにしたいと思います。

もし、おれはこんな仕事術持ってるぜ!
といった方がおられましたら、コメントを頂けるとうれしいです。

以上でございます!

筋トレで、大体の悩みは解消できる|超筋トレが最強のソリューションである

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今回は、どんな不安も悩みも筋トレさえすれば簡単に吹き飛ばせるという理論が詰め込まれた一冊、「超筋トレが最強のソリューションである」ついて解説します。

本書は体重110キロの超肥満児だった著者が筋トレに出会い人生を変えた、今では筋トレ集団革命DIET GENIUSの社長を務めるTestosterone(テストステロン)さんが書かれた著書です。

テストステロンというのは、本書でもたびたび出てくるワードなんですが、骨や筋肉の強度維持する男性における重要なホルモンの名称です。

そのホルモン名称をそのまま名前に引用している、根っからの筋肉社長です。

その筋肉社長がなぜ筋トレが必要なのかを、理屈だけじゃなくクスっと笑える笑いとともに私たちの脳みそにインストールしてくれるというなら、もう読まない手はないですよね。

本書はですね、自分ではコントロールできないほどの悩みやストレス解消術みたいな、よくある自己啓発本とは一線を画す本です。

筋トレですべての悩みを解消し、なんなら人生変えちまおうと。

だって皆さん筋肉ムキムキの方とか見ると分かると思いますが、俺を見ろ、と言わんばかりに筋肉を表に出して自信満々ですよね。もし弱気な気持ちが1mmでもあったとしたら、堂々と見せつける事なんてできません。

だってあれですよね、いますぐ裸になってボーズ取れって言われたって恥ずかしいですよね。

そうなんです。筋トレってメンタルを強くするには最強のテクニックなんです。そして先に本書の結論だけ言ってしまうと、

結論、

  • 自信がなければ筋トレ
  • 仕事がデキる人になるには筋トレ
  • アンチエイジングには筋トレ
  • 長生きしたければ筋トレ
  • モテたかったら筋トレ
  • 死にたくなったら筋トレ

そうなんです。人が持つ悩みのほとんどは筋トレで解決できるんです。

それだけじゃなくて、もしかしたら筋トレが世界平和をもたらしてくれる、そんな可能性も秘めているというんです。

「いやいや、筋トレで悩みが解消できるとか世界平和だとかわけ分からん。」

となると思いますので、なぜ筋トレがこれほどまでに破壊力抜群なのか、人生を好転させてしまうのか。

私も最初は半信半疑で読み進めてみたものの、途中から興奮して読ませて頂きましたので、その熱が冷めないうちに前置きは短めにしてこの3つのテーマ、

  1. 自信がなければ筋トレ
  2. 仕事がデキる人になるには筋トレ
  3. 死にたくなったら筋トレ

に絞りまして、なぜ筋トレなのかということを早速解説していきたいと思います。
ではいきましょう!

目次

自信がなければ筋トレ

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ではまず一つ目、自信をつけるためになぜ筋トレがいいのかについて解説します。
自信がないっていうことは簡単に言えば、

  • 仕事がうまくいかないんじゃないか
  • チャレンジしても失敗するんじゃないか
  • お金に困らず安泰に生きて行けるのか
  • 病気にならないか
  • 異性にモテないんじゃないか

といった先々を不安視するネガティブな感情ですよね。

一説には、心配事の9割は実際には起こらないと言われていますから、もしこれが真実なら9割が単なる思い込みです。

とは言っても、実際に起きてしまう1割の心配事は的中するわけですから、不安な気持ちを持たずにはいられませんよね。

でも、その不安な気持ちを吹っ飛ばして自信を持てるようになる、それを叶えてくれちゃうのが筋トレなんです。

なぜかといいますと、筋トレをすれば肉体的なこと、つまりフィジカルが強くなります。筋肉隆々の状態ですね。

  • 中年太りした1パッドのお腹
  • 贅肉がまとわりついたウェスト
  • 二十あご

これが筋トレによってテストステロンが分泌され、

  • 6パッドの腹筋
  • 引き締まったウェスト
  • 凛々しい顔の輪郭

といったかっこいい容姿、つまり強いフィジカルに変化するんです。

フィジカルだけじゃありません。
今まで歯を食いしばっても上がらなかったベンチプレスが上がるようになると、これが目標をクリアする達成感や喜びになります。

こんな感じで、筋トレという新しい刺激を与えてフィジカルや達成感を得ることで、自分自身をポジティブに変えられる。

いままで全然ダメダメだった俺だけど、やればできるじゃん、みたいな自己評価が芽生えると自信につながるんです。

つまり、
筋肉が増えた分だけ自信が付いて、
贅肉が落ちた分だけネガティブ思考が減る。
ということです。

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女性の場合はというと、女性はお尻の筋肉を鍛えましょう。たるんだお尻を上向きヒップ、ブリケツに変えていきましょう。

お尻を鍛えるということは脚や腹筋とかお尻周りの筋肉を必然的に鍛えるわけですから、足腰が引き締まってスキニーがするっと履けちゃうくらいスタイルがよくなります。

こうなれば完ぺきです。周りからうらやましがられるし自己評価も高まる。つまり、お尻が上を向いた角度に応じた自信が得られます。

仕事がデキる人になるには筋トレ

続いて2つ目。仕事がデキる人になるには筋トレ、ということについて解説します。

結論だけ先に言ってしまいますと、

  • 筋トレで筋肉が付くと相手になめられない
  • 体を鍛えることで健康的になる
  • 適度なエクササイズで記憶力、集中力が増す

つまり、筋トレがハードな仕事に耐えられる状態を作ってくれるから仕事がデキるということです。

なにせ、2021年10月4日に内閣総理大臣となった岸田文雄氏の趣味ってなんだかご存じですか。

囲碁と筋トレです。

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菅義偉前首相は、筋トレはどうか分かりませんが、朝6時半にはビシッとスーツを着て首相官邸内で散歩を日課にしているんです。

日本のトップの方も、筋トレや何らかの運動をしているんだったら、もうやらない手は無いですよね。

ではまずなぜ仕事に筋トレが必要なのかというと、鋼の肉体を手に入れれば生物学的に周りから危険な動物とみなされます。

そうすると周りに威圧感を与えることができるから、まずなめられません。ゴリラとかゾウにケンカを売らないのと一緒の原理です。

もしなんかあっても、やれはしませんけど、筋肉任せに力づくで相手をねじ伏せちゃうことも可能だから、常に周りより優位に立てるので心に余裕が持てます。

また、筋肉質な体というのは暴飲暴食、睡眠不足、運動不足、喫煙といった不摂生な生活からは生まれません。生まれるのは不健康と贅肉です。

筋肉を付けるには健康的な生活を送る必要があるので、日ごろから節制をしながら食事、睡眠、運動に気を付ける自己管理能力が養われます。

そして、適度なエクササイズはストレス発散だけでなく、記憶力や集中力、頭脳明晰(ずのうめいせき)に関わりの深い科学物質の分泌を助けてくれます。

なんだかんだ仕事って体力と精神力が必要ですから、健康でなければ仕事に集中できません。

生活習慣病だとか、通院だとか、健康不安があったりすると思うように仕事に取り組めませんので、筋トレでテストステロンを分泌させて、健康的な体を手に入れる。

これこそが仕事がデキる人になる条件だということです。

特にフリーランスは保障のない世界ですから、体と心が資本。筋トレで心身を健全に維持していきましょう。

死にたくなったら筋トレ

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最後3つ目。死にたくなったら筋トレについて解説します。

筋トレをすると骨や筋肉の強度維持に必要なホルモン物質のテストステロンが分泌されますが、その他にも

  • 心を落ち着かせる幸せホルモンのセロトニン
  • 多幸感や気分が高揚するドーパミン・βエンドルフィン・ノルアドレナリン

が分泌されます。

つまり、筋トレによって脳がハッピーになれる物質がどんどん生成されるんです。こうなれば勝利確定です。マイナスの感情が消え、脳全体がプラスの感情に転化していきます。

また、筋トレによる適度な疲れというのは良質な睡眠を誘導してくれますから、疲れた脳を休めることで暴走気味の脳を治めてくれます。

それでもマイナスの感情が消えなかったとしたら、もうこうしてください。1週間仕事を休んで、筋肉を鍛えること以外のことは一切考えず、朝から晩まで一心不乱にハードな筋トレに励みましょう。

思い切ってトレーニングジムに通うのもありです。周りに刺激されてテンションも上がります。

ここまでくれば筋肉のことで頭がいっぱいになって、死にたいという感情の入るスキがなくなります。

こんな感じで、筋トレで好循環を繰り返すことで脳が元気になり、気分も高揚して自尊心が高まり、逆に死にたいといった感情を殺してくれるようになるんです。

人は裏切るけど筋肉は裏切りません。鍛えた分だけ筋肉で返してくれます。筋肉は決して自分を裏切ることのない、唯一無二であり最強の味方なんです。

筋肉だけが友達だ、ということも全然ありです。

フリタメ的まとめ

ということで今回はTestosteroneの著書「超筋トレが最強のソリューションである」について解説しました。

まとめると、本書は自信を持つ、悩みを吹っ飛ばす、デキる人間になる、若くありたい、人間が持つなんだかんだの希望や悩みは全て筋トレで解決できるんだ、ということを教えてくれるおすすめの一冊です。

そして、もし日本人全ての人が教育の義務と同様に義務として筋トレしたとしたらどうでしょう。ボジティブな人しかいない国になり、国内総生産爆上がり。経済も心も世界一裕福な国になります。

日本だけじゃなく、世界の全ての人が筋トレに励んだらどうなるでしょう。国同士のいがみ合いや戦争なんかが起こらなくなり、きっと本当の世界平和が訪れるでしょう。

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筋トレで男らしい身体、上向きヒップで女性らしい体形になったとしたら、男女が互いに魅力を感じることでて国がさんざん頭を悩ませてきた少子化問題なんかすぐに解消できるかもしれません。

筋トレというのは本当にこうしたポテンシャルを持っているんじゃないか。そんなふうに考えさせられました。

今回は幾度となく筋トレという言葉を書き、そして筋トレの効果についても書かせて頂きましたので、すでに筋トレの重要性が脳の筋肉に刻み込まれた事と思います。

ですので、ここまで読んで頂いた方は今すぐにこのブログを閉じて頂き、早速筋トレを始めましょう。

もし、筋トレはどうも自分に合わないという方がおられましたら、ウォーキングや軽めのジョギングでも全然OKです。

そして、筋トレを継続してどう自分自身が変わったか。その結果を教えて頂けたとしたらとても嬉しいです。

ということで今回は以上でございます!

アメとムチはもう古い!ほめて育てるコーチング|新 コーチングが人を活かす

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今回は、2000年の発売以来累計20万部のベストセラー
「新 コーチングが人を活かす」
について解説します。

本書はですね、一言でいうと仕事を進めるうえで必要な人材をいかにして「人財」に変えていくか、そのためのマネージメント方法が書かれた1冊です。

フリーランスも会社員の方も、仕事をするうえで悩みが多いのはなんだかんだで人の問題です。

  • フリーランスであれば、協働者や外注業者
  • 会社員であれば、部下や上司
  • スポーツ選手なら監督やチームメイト
  • 学校なら先生と生徒
  • 家族なら親と子供

などなど、我々が仕事をするとか生きていく上で人とのつながりを持っている以上、人の悩みが消えることはありません。

人との摩擦が大きくて前に進めなかったり、人材をうまく活用できなかったり、足を引っ張られたり、思い通りにいかないものです。

逆に、互いに協調性があり、足りない所を補い合いながら、人とのつながりを上手に利用しながら進めたとすれば、誰もがうらやむ結果を得ることができるでしょう。

しかし、残念ながらそういった人間関係や意識の高い組織というのは、放置しておいて勝手に出来上がる事はありません。

発注者・上司・監督・親など、責任ある立場の人がマネージメントをしながら統率を取り、しんどいかもしれないけど互いに信頼関係を築きながら徐々に作り上げられるものです。

ですが、現実はどうでしょう。

  • 横柄でムカつく発注者
  • 話が通じないクソハゲ上司
  • 昭和スタイルのど根性パワハラ監督
  • 生徒になめられてしまう先生
  • ネグレクト

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などなど、理想と現実には必ずギャップが存在します。

でもそれは、指導者が人を統率するスキル、つまりコーチングの方法を知らないだけなのかもしれません。あるいは、時代の流れを無視して、昔ながらのやり方を変えようとしていないのかもしれません。

昭和、平成、令和と3世代が入り混じっている多様性のある現代だからこそ、古い考えを捨て正しいコーチングを学び実践する必要があります。

  • 誰も付いてこない
  • 言っても理解してくれない
  • 人の活かし方が分からない
  • そもそも性格的に向いていないのか?

といった指導者のあるあるな悩みに対し、本書はその解消方法をまるっと教えてくれます。

おいおいマジかい。そんな根深い悩みを解決できるなら今すぐ教えてくれよ。

となると思いますので、早速テクニックの詳細を解説していきます。
ではいきましょう!

目次

コーチングとは

ではまず下準備の1つ目として、コーチングとは、ということについてお伝えします。

本書では、コーチングとは「未来を創り出す主体的な人材を創ること」だとされています。
ざっくり言えば、自分で考え行動できる人です。

例えば、みんなでキャンプをやるぞ!となった時、

  • キャンプの場所探し
  • キャンプに必要な物は何か
  • おすすめのメーカーはどこか
  • 安く買えるのはAmazonか楽天か
  • 当日の天気はどうか
  • キャンプじゃなく今流行のグランピングでもいいんじゃないか

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みたいなことを、誰からも指示されずにググったりYuTubeで調べたりして自分で動ける人です。

「んー、キャンプって用意が面倒だから皆さんにお任せ、おれは食べるだけ。」

みたいに、集団行動を乱すような、1mmも動くつもりのない受動的な考えはコーチングの世界では完全NGです。真っ先にシバかれます。

そして2つ目。コーチングとは、

「問いを2人の間に置き、一緒に探索し、その中で相手の発見を促すもの」

とされています。

コーチングというと、教える側が上、教えられる側が下、という上下関係のもと相手が納得する形で教える行為、と思われがちですがそうではないと。

目的地に向かう方法を一緒に考えながら、且つ相手に発見してもらう、という感じです。

例えば、本気で甲子園を目指そうとなった時、

  • 誰がキャプテンにふさわしいのか
  • エースは誰か
  • 打順はどうするか
  • ライバルに勝つための戦法
  • ミスを減らす練習
  • なぜ負けたのか

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など、監督が全てを指示したり教えたりするんじゃなくて、それら一つ一つを先ずは個々の選手で考え、次に選手間で腹を割ってとことん話し合い、最後に監督に相談しながら答えを導き出す、といった感じです。

  • ミスした選手を責め
  • センスがないと暴言を吐き
  • 気に入った選手だけ起用する

そんな監督は指導者ではなく、一国の独裁者に過ぎません。こうした残念な指導者になるんじゃなくて、人を育てるという超重要なミッションを達成できる人になる。そのために、我々は時代に合ったコーチングを学ばなければなりません。

今回は指導的立場にある人のよくある悩み、

  1. そりが合わない相手がいる
  2. 相手に仕事や判断を任せられない
  3. 相手を伸ばすほめ方が分からない

の3つにフォーカスしまして、その解消法を解説していきたいと思います。
では、さらに行きましょう!

そりの合わない相手とうまくやるテクニック

会社、チーム、学校など人が集まる所には必ず人間関係の問題が発生します。主な理由は、性格が合わない、意思疎通が思うようにいかない、考え方が違う、などですよね。

でも、これは珍しい事ではありません。というか普通です。

例えば学生時代、クラスに30人いても全員と気が合うことなんてありません。本当に気の合う人って1人、多くて2人。ゼロということも珍しくないです。

育った環境、教育、考え方は全員違いますから、合致する方が奇跡なんです。

ただ、学生は互いに利益を得ようとするわけではないので気が合わなくてもなんとかなりますが、仕事はそういきません。

仕事を回したり、新規の仕事を取ったりするために、そりの合わない人とでもうまくやって行く必要があります。

そのためのテクニックとして本書で語られているのが、

  1. 相手のタイプを見極める
  2. 相手の上や下に立とうとしない
  3. お互いの違いを愛する

という3つのテクニックです。

相手のタイプを見極める

というのは、下記のどれに該当するのかを指導者が理解するということです。

  • コントローラー・タイプ・・・指示したいタイプ
  • プロモーター・タイプ・・・創造的タイプ
  • アナライザー・タイプ・・・計画・実行するタイプ
  • サポーター・タイプ・・・応援するタイプ

例えば、コントローラー・タイプというのは率先して指示は出すけれど、逆に指示されても言うことは聞かないぜ、というジャイアンタイプです。

このタイプの人に指示を出すと、ギッタギタにしてやる!とか言われてボコられるわけです 笑

つまり人によってタイプが違うので、あの人はこのタイプだな、という位置づけをしてからコーチングに入ります。

相手の上や下に立とうとしない

というのは分かりやすく言えば素の状態で接しましょうということです。

例えば、監督が選手に対して横柄な態度を取る事があるけれど、そうじゃないんだと。

あいつより上だとか下だとか余計な感情を持つと心に波が立ってしまい、関係がぎくしゃくしてうまくいかないんだと。

そうならないために、コーチングをする側は背伸びせず、損得勘定も無くし、フラットな感情で接しましょうということです。

お互いの違いを愛する

というのは意見や思考の違いを顕在化させ、互いにそれを受け入れて、新たな発見をしていきましょうということです。

例えば、会議の場で10人中1人だけ正反対の意見を言ったとしても、それをつぶすんじゃないと。

逆に、
たしかにそういった意見もあるよねー
みたいな感じで異論を愛するんです

愛とか言うとちょっと違うかもですけど、要はみんながその異論を受け入れて、違った切り口から新たな発見を促せるように向かわせましょう、ということです。

以上がそりの合わない相手とうまくやるテクニックです。

総じて、コーチングをする側は絶対に個性や意見をつぶしてはいけません。そりの違いを尊重し、認め合う環境や組織を作ることでより良い方向へ向かわせる、それがコーチングだということです。

相手に仕事や判断を任せられるようになるテクニック

相手に仕事を依頼した時、こちらが望んだ結果が来ればいいですが、そうじゃない時は思わずイラっとすることもありますよね。

それが積み重なると、仕事や判断を任せられなくなるから、細かく指示を出してその通りにやってくれればOK、という風になります。

対象がパートさんとか学生アルバイトの方、つまり時間給で働いてもらってるならそれでもいいんです。

しかし、フリーランス同士でプロジェクトを推進するとか、会社で部下を育成させなきゃいけないとか、そういった時は仕事や判断を任せられるようになるためのコーチングが必要になります。

そのテクニックとして本書では、

  1. きっと解決策を見つける 、と相手を信頼する
  2. 失敗する権利を与える

の2つが書かれています。

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きっと見つける と相手を信頼する

まずはじめに、きっと見つける と相手を信頼する
についてです。

一般的にコーチングというのは、相手がどうすればいいか分からずに困っているとき、相手がなるほど!と感動するようなアイデアを提案する、そういった感じかもしれません。

しかし、本書で提唱されているのは、

「問いを2人の間に置き、一緒に探索し、その中で相手の発見を促すもの」

とされていますので、逆に簡単に答えを与えてはいけないということになります。

例えば、コーチする側が「どうすればいい?」という質問を投げかけて、たとえ相手が黙ってしまっても答えを差し出してはいけません。待ちましょう。

助け舟を出したい気持ちをグッとこらえ、口出しせずに”沈黙を聞く”こと。

そうすると、時間を費やしてでも問いを投げかけられた相手は必死に案をひねり出してきます。

最初は的外れな案が出てきたとしても、そのうち最適解を導き出してくれると信じて待つ、ということです。

失敗する権利を与える

続いて、失敗する権利を与える
についてです。

例えば、のび太はドラえもんから拝借した道具を欲望のままに使い、最後は必ず自分が痛い目を見ます。

懲りることなく毎回同じ思いをするわけですが、普通なら失敗を学び成功へと変えていきますよね。

コーチングする側は、その成功までのプロセスをじっと見守りましょう、成功するまで失敗できるチャンスを相手に与えてあげましょう、ということです。

仮に、失敗したらクビだとか仕事を二度と渡さないとか言われたら、普通にイヤですよね。はぁ?とかなりませんか。多分、その人には誰も付いていきません。

だから最初から、ある程度は失敗するもんだ、という前提でコーチングする必要があるんです。

コーチングの観点からすれば、ドラえもんはのび太に失敗する権利を与えすぎですけど、まあそんな感じです。

相手をうまくほめるテクニック

最後3つ目。相手をほめるテクニックについて解説します。

コーチングにおいて、ほめるという行為はめちゃくちゃ大事です。もしかしたら、コーチングの中で一番重要であり、やらなきゃいけない事なんじゃないかと思っています。

理由の一つとして、その昔アメリカの心理学者であるマズローが唱えた「欲求5段階説」というのがありまして、詳細はググっていただくとして、人間が成長するために必要な基本的欲求とされています。

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 社会的欲求と愛の欲求
  4. 承認の欲求
  5. 自己実現の欲求

ほめるという行為はまさに「承認の欲求」のど真ん中に当たるわけです。

人は常に誰かに認められたいという欲求があって、
例えば、インスタとかでリア充を演出してフォローワを増やす、というのも承認欲求を満たすためです。

そこで思ったのは、
じゃあ、”すごい!”とか”上手だ!”とか、とにかくほめ言葉を並べればいいんだな、
なんて思いましたが、考えが単純すぎました。

確かにこれでもほめられた方は嬉しいですが、
「いやー、そんなことないっすよ。たまたまです。」
とか言って謙遜してしまいます。

これでは相手がほめ言葉をダイレクトに受け取ってくれないから、効果が薄くなります。

では、どうすればいいか?

ほめ言葉の後に、”自分がどう思ったか”を付け加えます。
例えば、

「君の書いた絵はすごくうまいね。見ているこっちの心が和むよ。

みたいな感じです。

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自分の感情を付け加えると、相手に受け入れられたという承認欲求がグッと高まります。

言葉を足すだけですから、今すぐにでもできます。
以上が、相手をうまくほめるテクニックです。

フリタメ的まとめ

いうことで、今回は鈴木義幸さんの著書「新 コーチングが人を活かす」について解説しました。

まとめると、本書は指導的立場の方が周りの人を上手にコーチングするノウハウがぎっしり詰め込まれたおすすめの一冊です。

人を成長させ、人材を人財に変えるためには、
結論、

  1. 相手のタイプを見極めて、お互いの違いを愛しましょう
  2. 相手に失敗する権利を与え、きっと答えを導き出せると信じ続けましょう
  3. ほめ言葉のあとに自分の感情を付け加えて、承認欲求を満たしてあげましょう

そんなお話をさせて頂きました。

そして最後にフリタメ的学びとして、よく昔から言われている「アメとムチ」について触れさせて頂きたいと思います。

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アメとムチというのは、アメである報酬を与えるかたわら、失敗したらムチでしばく、つまり罰を与えるというスパルタ要素を含んだ指導方法の一つです。

実は本書にはアメとムチが必要だ的な事は一切書かれていません。どちらかというと、ムチは完全否定に近いです。

そこで思うのは、

  • 承認欲求だけ満たせば人は育つのか?
  • ほめてばかりだと、図に乗るんじゃないか?
  • 叱るという行為は本当に不要なのか?

という疑問ではないでしょうか。

ではここで、一旦コーチングの原点に返ってみます。
冒頭にもある通りコーチングとは、

  1. 未来を創り出す主体的な人材を創ること
  2. 問いを2人の間に置き、一緒に探索し、その中で相手の発見を促すもの

です。

では、叱るという行為をしたらどうなるか。

  • 叱る方は感情的になる
  • 叱られた方は失敗を恐れてチャレンジしなくなる

⇒その結果、主体的な人が育たない

簡単に言うとこういう結果になり、コーチングが求めているものとは真逆になってしまいます。

もちろん人によっては、叱られた方が燃えるぜ!みたいなド根性タイプもいるでしょう。

でも、その人が将来コーチングの立場になったらどうでしょう?

自分がこの方法でやってきたんだから、同じように気合と根性で指導してやるぜ!みたいになる可能性大です。

指導される側は必ずしもド根性タイプではありません。というか少数ですので、指導方法が合わずに挫折する人や間違った方向に進んでしまったり、

「未来を創り出す主体的な人材を創る」

というミッションを達成できません。それだけじゃなく最悪の場合、指導側がパワハラで訴えられます。

一方でこんなケースもあるでしょう。

叱ったのは、相手が怠慢な態度だったからだと。叱ることでハッと目を覚めさせ、二度としないように緊張感を与えたんだと、そんな話もあるかもしれません。

まあこの状態で叱ることについて完全否定はできませんが、一つ致命的なミスをしているかもしれません。

それは、
なぜ相手は怠慢になっていたのか?
ということがスルーされてしまうことです。

訳あって一時的に目標を見失っていたかもしれませんし、やる気はあるけど、解決方法が分からず手が付けられなかったのかもしれない。

あるいは、家族や友達関係で問題があり、集中できなかったのかもしれない。

こうした何らかの根本的な原因が潜んでいる可能性があるんです。

相手がやる気なさそうな時、叱るよりも先に指導者がやることはコーチングの前提事項である、

「問いを2人の間に置き、一緒に探索し、その中で相手の発見を促す」

ということです。

  • 目標を失った原因
  • 手が付けられなかった原因
  • 私的な原因

など、まずは問題を解決するためのコーチングをしましょう。それさえできれば怠慢が解消される可能性大です。

こうして考えると、ケースバイケースで叱るということが100%悪いとも言いにくいけど、叱ることのメリットとデメリットを足し引きすると総じてデメリットなんじゃないかなーって思います。

なんだかんだ、人って叱られたくはないですし、ほめられて気分上々で仕事した方が意欲的になるしいい結果に結び付きます。

もし向かっている方向が間違ってたら、

「いや、君、そっちの方向じゃないよ。よーく考えてみて。」

ってゆう感じで、指導者が軌道修正のヒントを与えてあげればOK。やる気をなくすこともありません。

実際問題、普段から人をほめてなかったとしたら、コーチングを教わったからといって、いきなりほめるのってちょっと難しいですよね。

昨日まで、

「おい田中、そーじゃねーだろ。こうやれ!」

みたいに威圧的だった人が翌朝には、

「いや~田中君、君の判断はいつも適確だね。とても助かるよ、ありがとう。」

とか言われたら、普通にキモイですよね 笑

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ですから、もしコーチングで悩んでいる方がおられましたら本書を参考にしつつ、今からでも相手をほめる事を始めましょう。

そして、気味悪がられない範囲で、互いの距離を縮めながら信頼関係を築いていって頂ければと思います。

今回は以上でございます!

偉人達の習慣をまねれば、成功に近づける|1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック 許成準(ホ・ソンジュン)

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今回は許成準(ホ・ソンジュン)さんが書かれた
「1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック」
について解説します。

生まれ持った知能、財産、地位など、この世は残酷なほどにあらかじめ人生が確約されている場合があります。

  • 両親が超一流大卒で子も一流大学
  • 医者の子は医者
  • 政治家の子も政治家
  • 大富豪の世襲
  • イケメンの子もイケメン

などなど、”天は二物を与えず” と教えられたはずの二物を既に持った人たちがいて、そういった方々が影響力を持ち続ける、そんな世の中でもあります。

一方で、

  • 両親の学歴は普通だけど子は一流大学
  • サラリーマンの子がカリスマ的起業家
  • 貧しい家庭に育った子が巨万の富を得る

といった、人生の逆転劇や下克上ともいえる成功者が現れるのも事実です。

ではなぜこうした人たちが出てくるのか?

本書によりますと、大人の知能能力の60%は先天的なもの、40%は後天的なものだと伝えています。

まあ、財産や地位的な先天性はほぼ100%ですが、知能能力の先天性は100%ではないということです。

もし、それが100%だったらどうでしょう。生まれた時点で人生が決定しているということになります。

しかし、そこはさすが神様です。そんなエグイことはしません。本人の頑張りとかやり方次第で逆転できる後天的要素を40%残してくれています。

つまり、その40%を活かせば今から二物を得る可能性もあるということです。

おいおいマジかい。そんな方法あるんだったら早く教えてくれ。
と気になったあなたのために、早速結論をお伝えします。

結論、
圧倒的な成功を生んだ人の習慣を完コピしてください。

完コピは言い過ぎかもですけど 笑、後天的な要素を左右するのは「習慣」が有力とされているので、そのまねをします。

世界的ベストセラーのスティーブン・R.コヴィー著「7つの習慣」でも、成功する人の特長は「考える”習慣”」にあると主張しています。

習慣を変えれば行動が変わり、心も変わり、そして結果が変わります。

分かった分かった。じゃあ具体的にどんな習慣に励めばいいのよ。
となると思いますので、ここから詳細に解説させて頂きます。

本書では、この世で成功を収めた人の習慣を88例紹介してくれています。

成功者の習慣と言っても、一日たった1時間の睡眠で働き続ける、そんなごく限られた人でしか再現できないハードな習慣ではありません。

本書の表紙に「小さな習慣」と書かれている通り、誰でもできるとか、頑張ればギリできるかなーみたいな習慣です。

題目のライフハックとは、毎日の小さな行動で人生に大きな変化をもたらすテクニックのことです。それを愚直に実行すれば、向かうはずだった人生のコンパスを意の方向に変えられるかもしれません。

だからと言って、別に今から歴史に名を刻む、そんな偉大な能力を身に付ける必要なんてないです。

自分の目標を達成するとか、徳を積んだ人間になるとか、本質的なゴールを目指すことで全然OKですので、そういった意味での成功を収めるためにもぜひ最後まで見て行ってください。

ではいきましょう!

目次

最初に下準備として

ではまず下準備として、本書で紹介されている目的別ライフハック5つのジャンルについてご紹介します。

  1. 集中力を強化する
  2. アイデアが湧いてくる
  3. 仕事の生産性を上げる
  4. ストレスに打ち勝つ
  5. 学び、自らを高める

この中から、あなたがぜひ身に付けたいという目的に合わせて習慣をチョイスするでも良いですし、88例つまり88人の偉人たちの習慣の中から、最も尊敬する人の習慣をまねるでもOKです。

さすがに全部は紹介できませんので詳細は本書をお買い求めいただくとして、

  • この習慣はぜひ試したい!
  • この人はこんな驚きの習慣を持っていたのか!
  • 同じことはできないけど、真似するとしたらこんな風かなー

といった視点で、偉人達の中からギュギュっと3人に絞り習慣を解説させて頂きます。

習慣をまねるのはいいけど、本当に効果があるの?
と考える方もいると思いますが、そこはご安心ください。本書にはその習慣の意味、業績への影響、科学的根拠が解説されています。

効果を疑いながらまねをしても結果は期待できませんので、理由を理解した上でまねるということも重要なポイントです。

では、さらに行きましょう!

孫正義氏の習慣

まず1人目。
「アイデアが湧いてくるライフハック」のカテゴリーから、孫正義氏の「毎日5分ひとつのアイデアを考える」について解説します。

孫さんは言わずと知れたソフトバンクグループの創業者。19歳の時にアメリカ留学して、食事・睡眠以外の時間は勉強するほどの努力を重ねました。

しかし、父の病気で月20万円の留学資金が途絶えるかもしれないという状況に。
そこで、孫さんは本気で考えました。

「1日5分だけ働いてひと月に100万円以上稼ぐ方法はないものか?」と。

今ならネットを利用して何らかの形でドカンと稼げる可能性もありますが、終身雇用・時間労働・額に汗してなんぼ、という価値観が当たり前の時代に、全く違うぶっ飛んだ発想ができてしまう、そこはさすが孫さんです。

周りからバカにされても考えを変えることなく、1日5分100万円を達成するために突き進みます。

そこで自らに課したのは、

  • 1日ひとつ発明する
  • 考える時間は5分に限る
  • 5分考えてもアイデアが出なければその日はあきらめる

という習慣でした。

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この5分というリミットと、アイデアが出なければその日はあきらめる、という強弱のある習慣が長く続けるキモかなーと思います。

そして開発したのが、後の電子辞書のベースとなった音声付き自動翻訳機です。孫さんはこれをシャープに売ったのですが、その額なんと1億6千万円。45年前のことですから、今の額だとどれくらいですかね。

こうして、考える習慣を続けることで100万円どころじゃない大金を手にしたわけです。

ちなみに現在の翻訳機は、AI機能搭載・翻訳スピード1秒・100言語対応、とかです。もちろんスマホのアプリもあります。すごい進化ですよね。

元FBI長官の習慣

そして2人目。
「ストレスに打ち勝つライフハック」のカテゴリーから、
ジョン・エドガー・フーヴァー氏の「情報を身を護る盾とする」について解説します。

この人をご存じじゃない方もいると思いますが、FBIの初代長官です。

この人の凄さっていうのはFBIの長官になっただけじゃなく、FBIが創設されてから死ぬまで48年間その座に君臨したっていうことです。

ちょっと違うかもですが、日本でいえば任期2年の警察庁長官を48年間ずっとやってるみたいな感じでしょうか。わけ分かりませんよね 笑

そんだけ権力を持ち続けたらほとんどの人は汚職起こすから、絶対に引きずり出されます。

じゃあなぜ、奇跡的に長期に渡ってFBI長官に君臨し続けられたのか?
それを実現させた習慣は何なのか?

答え、
自分の権限を利用して、政治家たちの汚点を収集する習慣を持っていたからです。

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フーヴァー氏はこの習慣が徹底していて、時には政治家の自宅のごみ箱も漁って調べつくしたり、違法に盗聴を仕掛けスキャンダルの証拠をつかんでいったりしたそうです。
FBI長官が違法な盗聴するってのもかなりエグイですよね。

そして、退任を促す政治家が現れたら、ここぞとばかりにスキャンダルを取り出して退任を回避していたわけです。

このおっさんガチでヤバい人なんじゃないかと思いきや、一方で今となっては当たり前となっている科学捜査を積極的に導入したという大きな功績もあったりで、在任期間が長く保てたのかもしれません。

しかし、フーヴァー氏と同じく弱みを握って地位や収入を安定させる習慣というのをフリーランスの方がまねるとすると、発注してくれている人の弱みを握って仕事を取るみたいになるので、これはかなり微妙かもです。

この考え方を自分たちに活かすとすれば、
そうですね、
例えば、発注してくれている方の仕事の一部を完全に自分の物にして、自分がいなければこの仕事が回んないぜ、みたいなレベルまで持っていけば必ず発注してもらえますよね。

つまり、発注者のプライベートな弱みを握るんじゃなくて仕事を握る、つまり仕事の弱点を見つけて徹底的に補ってあげる、ってゆう考えを身に付ける習慣です。

そうすれば、仕事も収入も安定して不安定な状態から抜け出せるし、発注側も弱点補強できるから喜ぶんじゃないかなって思います。

歴史的偉人の習慣

最後3人目。
「学び、自らを高めるライフハック」のカテゴリーから、

  • ビル・ゲイツ
  • ブルース・リー
  • ナポレオン・ボナパルト

について解説します。

3人目と言っておきながら3人同時に紹介させて頂きますので、そこはご了承ください 笑

  • ビル・ゲイツは、マイクロソフトをはじめとした実業家であり現在は慈善事業家
  • ブルー・スリーは、1970年代にハリウッド映画「燃えよドラゴン」などで活躍した武術家・俳優・映画監督
  • ナポレオン・ボナパルトは、1700年代後半のフランス革命期の軍人・皇帝・革命家

おいおい、時代も実績も違う3人をまとめてどう解説するの?
と思われたかもしれませんが、3人には共通点した習慣があります。

結論、
読書です。

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ビル・ゲイツはいくら忙しくても読書は欠かさず、休みは読書のために取るというほどの読書家。得意のプログラミングだけじゃなく、読書により文科系、経営戦略、トレンドにも精通していたから、パソコンのOS市場を席捲できたのです。

ブルー・スリーは、大学の哲学科卒ということで哲学者的側面もあります。武術の実践だけでなく読書を通して、

  • 相手を早く制圧できる方法
  • 殴られても被害を最小限にする鍛錬
  • 武術に応用できるトレーニング方法
  • 栄養摂取はなにがいいのか

といった理論の研究もしていたようなんです。

ナポレオンは、戦に1000冊以上の本を携え、現代の起業家の多くが今なおバイブルとしている紀元前の中国で書かれた戦略書「孫子の兵法」を読んでいたとされます。

読書で得た知識を使い卓越した戦略・戦術で戦争に勝利し、イギリス・オスマンなどを除いたヨーロッパのほとんどを支配。

それだけじゃなく、所有権の絶対性、契約の自由、過失責任主義(被害の発生で損害賠償責任を負うのは、故意過失の場合だけ)など、現代の民法の基盤となったナポレオン法典を生み出しました。

お恥ずかしい話、
歴史に名を刻む結果を残した人は、なんだかんだ頭がいいから出来たんでしょ。みたいに思っていましたがすみません、完全に早とちりでした。

能力に磨きをかけるべく読書で多くの知識や価値観を得て、それらを自分の中に溜め込む。そして、思い切って行動に起こしてみる。そういった泥臭い側面も持ち合わせているのです。

つまり、読書を習慣にすることで、自分が認識する世界とは全く違った知識を得て視野を広げる。そして大胆にアウトプットしてビジネスに活かす、という話です。

ここまで読んで頂いている方は意識の高い方だと思いますので、読書の大切さというのはものすごくご理解頂けるんじゃないかと思います。

フリタメ的まとめ

ということで、今回は許成準さんの著書、
「1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック」
について解説しました。

まとめると、本書は成功者、実力者、歴史的偉人の方々が好んでやっていた知られざる習慣と、その意味が詰め込まれたおすすめの一冊です。

習慣の中にも目的や効果に何通りかあって、

  • 意思決定に力を注ぐため、それ以外は無頓着にする習慣
  • ストレスを溜めないために、毎日決まった動作をする習慣
  • ビジネスで生き残るための、日々学び続ける習慣

などです。

偉業を成し遂げてきその裏には、それを知れば誰もがうなずける習慣、逆に一般人には全く理解できない習慣などが存在していたということです。

でも、習慣っていうのは偉人だけじゃなくて、なんだかんだで自分たちにもありますよね。

それをやらないと違和感があるとか、気分が乗らないとか、そいうった事です。

私フリタメは、10年前から始めた習慣として、朝5時に起きて犬と散歩をしています。というか犬に散歩させられているんですが、朝一で軽い運動と外の空気を吸うと一日の始まりにスイッチが入る感覚があります。

そして、夜も散歩です 笑 歩きながら頭の中で一日を整理します。歩くことでストレスが軽減したり適度に疲れたりもするので、すんなり眠りに入れる効果もあります。

昔は散歩なんてしなかったんですが、効果を実感してから完全に習慣化しました。

もし、仕事や私生活で自分が納得いかない結果しか出ていないとしたら、思い切って習慣を変えたり、新しい習慣を取り入れてみるのがいいかもです。実際やってみると、違った考え、違った発見があるはずです。

あまり意識しすぎて継続が難しい習慣を始めても逆効果なので、先ずは達成が簡単な習慣、
例えばそうですね、

  • 寝る前にヨガとか5分間瞑想してみる
  • 1日1回必ずガッツポーズしてみる
  • 発想が出ない時は猫の肉球を触ってみる

とかでしょうか。

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なにかしら習慣を変えてみると、集中力が増したり良いアイデアが思いつくようになるとか、意外な効果を発見するかもしれません。

それでも効果が出ないという方は、偉人たちの習慣をそのまま取り入れてみましょう。そこから自分に合ったオリジナル性を発見して行けば全然OKです。

という感じで今回は締めさせて頂きたいと思います。
以上でございます!

コミュ障でも、営業できる|トークいらずの営業術 メンタリストDaiGo

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今回はメンタリストDaiGoさんの著書、
「トークいらずの営業術」
につてい解説します。

本書は人の心理を自由に操るDaiGoさんが、自身の営業経験を通じて心理的要素も含みながら営業の本質に迫る、そんな一冊となっております。

我々は、仕事を取るために少なからず営業をかけます。

対面、電話、メール、紙広告、Web広告、YouTubeなどなど営業の方法は多岐に渡りますが、共通して言えることはどの場合も商品を購入するか否かの判断は「人」です。人工知能でもなければペッパー君でもありません。

たとえWebを通じた営業であっても、その向こう側にいるのはやはり人です。
「人に商品を購入してもらう」
という、言葉は単純でありながら結果を出すのが難しい、それが営業だったりします。

特に、私のようにコミュ障・人見知り・口下手という3拍子の方は、

  • 営業成績が上がらずに悩んだり
  • 人間関係にわずらわしさを感じたり
  • 時にはもう働きたくない

といった絶賛しんどい状況です、みたいな土俵際に追い詰められることもあるでしょう。

そんな苦難のたびに思い浮かぶことといえば、
「うまく営業トークができればなー...」
ということではないでしょうか?

いつもニコニコして、誰からも好かれ、イケメンの人たらし、
軽快な営業トークで次々と商品を売っていく、

そんな誰からも羨ましがられる人を横目に、自分もあんな人になりたい、どうやったらなれるんだ、とハンカチをくわえながら悔しがることもあったはずです。

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しかし、著者であり人の心を知り尽くしたDaiGoさんはそんな願望をバッサリと切り捨てます。

そもそも営業トークなんて必要ないと。

駆け出しの頃は人を雇う余裕もなく、DaiGoさん自ら営業をしていたご自身の体験と、メンタリズムな科学的根拠をもとにそう断言してくれています。

おいおいマジかい。それなら早く教えてくれよ。
と前のめりになると思いますし、散々苦しめられた営業の悩みと今日でおさらばするためにも、ぜひ最後まで見ていってください!

目次

2つの前提事項

ではまず下準備として、2つの前提についてお伝えさせて下さい。

まず1つ目。
営業力=トーク力ではない ということです。

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例えば、家電量販店の店員の軽快なトークに乗せられて、買いたくもない家電を購入したことってありますか?ということです。普通は無いですよね。

100歩譲って、うっかり店員の営業トークに乗せられて、買いたくもない家電を購入してしまったとしたらどうでしょう?必ず後悔しますし、二度とその店に行きません。

他にも、

  • 付き合いで仕方なく購入した
  • 営業の人が頭を下げまくるから仕方なく購入した
  • 営業がセクシーな女性だったから下心で購入した

といケースも同様です。購入したのは営業トークではなく、他の要因だということです。

「いやいや、営業トークに乗せられて買いたくもない商品買っちゃったことあるんだよねー」
という方もいるかもしれません。

それはおそらく、あなたの悩みや身の上話とか、親身によく聞いてくれた人ではないでしょうか。

別に欲しくもないものを、
まあ買ってもいいかなー
と思うのは、話を親身に聞いてくれた、そのお礼に商品を購入しなきゃ悪いかな・・・という返報性の気落ちが働いたからです。

つまり、商品を購入するということはすでに何かしらの興味を持っていたからであり、少なからずそれが欲しいと思ったから購入するのです。

基本的に、決して巧みな営業トークで購入することはないということです。

 

そして2つ目。

営業という仕事はただ「買いたい人」を見分けるだけということです。

欲しいと思っている人を見抜くことが仕事であり、買おうと思ってない人を説得して無理やり買わせる行為ではありません。

例えば、車を買いたいと思っている人は、

  • 社会人になった
  • 以前の購入から10年経った
  • 乗ってる車が廃車になった

など、何らかの要因で車を必要としている人です。

一方、車を買おうと思わない人は、

  • 昨日、新車を買ったばかりだ
  • 今の車を手放したくない
  • そもそも購入資金が無い

などです。

ざっくり言えば、どちら側の人なのかを見極めるのが営業の仕事、ということを押えておいてください。

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営業トークいらずのための5ステップとは?

さて、ここからはいよいよ本題の営業トークに頼らず契約を取り、商品が売れようになるためのノウハウについて解説していきます。

それは何かと言いますと、
結論、
これらの5ステップです。

  1. 観察力・・・周囲をよく見る
  2. 判断力・・・どうするべきかを決める
  3. 行動力・・・すべきことを行動に移す力
  4. 説得力・・・相手の決断を後押しする力
  5. 忍耐力・・・我慢する力

「いや、だからさーこれだけのスキルがないから困ってんのよ。」
となると思いますが、ご安心ください。

そこはさすがのDaiGo先生です。5つの能力を手に入れる複数のテクニックを惜しげもなく披露してくれています。

今回はその中から、

  • 今すぐできるテクニック
  • 頑張ればギリ実践できるんじゃないかなー的なテクニック

の2つに絞って解説させて頂きます。

そして何より、私と同じコミュ障の営業難民の方だけでなく、

  • 逆に、しゃべりすぎて口が滑りやすくて失敗しがち
  • 頑張ってるけど営業成績が上がらず、そろそろ島流しされそうだ

という方も含めまして、トークいらずの営業テクニックをぜひ見ていってください。

観察力

ではまず最初のステップ、観察力からお伝えします。

そもそも何を観察するのかというと、

  • この人は買う気があるのか
  • そうでないのか

ということです。

前提事項の通り、買いたい人を見極めるのが営業ですから、欲しいと思ってる人かどうかを観察力を持って最初に見極めます。

先ほどの車とは別に例を出すとしたら、そうですね、
カバンの販売をしているとして、来店した人がカバンを買おうとしているのか、あるいは見に来ただけなのかを見極める、みたいなことです。

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効果的に商品を売るためには、買う見込みのある人に声をかける。
逆に、単にお店に来ただけの人には声をかけない、そういった対応が必要です。

じゃあどうやって見極めるのかというと、
出張用のカバンを本気で買いに来た方なら、入店後一直線に出張用カバンが並んでいる所に向かいます。

逆に、そうでない人は買う目的が無いので店内をウロウロします。

周囲を見渡しながらこうした行動を見分けるということが観察力です。来店したお客さんの行動を見るだけですから、これならすぐに実践できると思いませんか?

そして、購買意欲がありそうな人にそれとなく声をかけて、相手の表情から購買意欲を読み取ります。

その時に注意するのが目です。

  • 視線が横にそれたら見込み無し
  • 縦に動いていたら見込みアリ

そんな風に見極めていくといった感じです。

以上が観察力を強化する具体的なテクニックです。

判断力

続いて2つ目。判断力を養う方法についてです。

普段の生活であまり気にしませんが、日々の生活は判断と決断の連続です。
朝起きる、歯を磨く、電車の乗る・・・
気が乗ろうがそうでなかろうが、自分の行動は決断や判断の連続で生きています。
営業も判断力が必要です。

「どうしようか」と悩むと時間と労力を使ってしまいますし、そこを付け込まれて不利な条件をつきつけられる可能性があります。

交渉における迷いは弱みにしかなりませんので、スパッと決断する必要があります。

例えば、3,500円の商品の値下げ交渉をされたとき、3,200円までならOK、それを下回ったら絶対に売らない、的な話です。

そのためには、交渉から降りる基準を事前に決めておく、交渉中止ラインを決めておくということです。

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あとはその基準に基づいた判断だけをすればOKですから、迷うこともありませんし労力もかかりません。

同様に、

  • 買う気がある人なのか、そうでないのかという判断
  • ダラダラと営業をかけ続けないという判断
  • 営業で何を優先して伝えるのかの判断

など、想定するシチュエーション別にあらかじめ基準を決めておきましょう。そうすれば判断に迷いませんし、気持ち的にも楽になり仕事の効率もアップします。

行動力

続いて3つ目。行動力についてです。

例えば、営業成績を上げるためにする方法としては、単純に1回でも多く営業に行くことですよね。打席に多く立ってバットを振り回せば当たる確率も上がります。

でも、そうとは分かっていても断られたら嫌な思いをするし、おっくうに感じて行動力が落ちるのが普通です。

そこで、DaiGoさんが推奨する行動力を高めるテクニックの一つに、パワーポージングというのがあります。

パワーポージングってゆうのは一言でいえば、偉そうな態度を取るということです。

例えば、

  • 行儀は悪いですけど腕組みして机の上に足を乗っけると
  • 金メダル取った時のような派手なガッツポーズをする

みたいなことです。

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偉そうな態度を取ると、

  • 自信が出る
  • ストレスを感じなくなる
  • 積極性が増す
  • おじけづかない

といった効果があるらしいです。

実際やってみてあまり効果を感じなかったとしたらパワーポージング不足です。周りに人がいない所で恥ずかしさを捨てて、自信満々になるまでそのフリをしてみましょう。

気分が晴れて、その結果行動力がアップするはずです。誰でも今すぐできるので、ぜひ実践してみて下さい。

気を付けなきゃいけないのは、偉そうな態度というのはあくまでもポージングの事であって、誰かに威張り散らすことではありません。営業どころか普通に嫌われます。

説得力

続いて4つ目。説得力についてです。

本書には3つの小技で説得力をアップさせる方法が語られていますが、その中でも一番簡単なバックトラッキングについて解説します。

バックトラッキングって何かといいますと、相手の話を繰り返すということです。簡単に言えばオウム返しですね。バックトラッキングをしたらその後に質問を投げかけ、会話を継続させるというテクニックです。

例えば、こんな感じです。

お客さん「いやー恥ずかしい話、先日電車でおしっこ漏らしちゃったんだよねー」
営業「えー、漏らしちゃったんですか。その後はどう対処されたんですか?」
みたいな感じです。

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まあ、おしっこ漏らしちゃったっていう話はされないかもですけど 笑 お客さんの言ったことを繰り返して言葉にする、つまりバックトラッキングをしてその後に質問を投げかけます。

これを繰り返すと会話が続き、相手の情報を引き出すことができます。そうするとお客さんは、

  • 自分の話を興味津々で聞いてくれた
  • 自分のことを受け入れてもらった
  • 自分の気持ちを共感してもらえた

というつながり意識を持つようになります。

そして、話しを聞いてもらったお礼として今度はこちらの話も聞いてもらえる。その結果、さっきまでNO一辺倒だったけど、次第にOKに変わっていく可能性が広がります

つまり、説得力を上げるためにはトークではなく、その逆で聞くことです。

忍耐力

最後5つ目、忍耐力についてです。

営業をしていると、

  • 商談相手の反応が悪い
  • 理不尽な事を言われる
  • 時には人格を否定される

なんてこともありますよね。

そこでブち切れたりしてしまうと商談終了ですから、営業には忍耐力が必要です。

普通は「歯を食いしばってひたすらこらえる=忍耐力」と思っちゃいますが、DaiGoさんが言うにはこれは忍耐力ではないと。本当の忍耐力というのは、無理を感じずに自然と耐えられてしまう力だと。

例えば、1リットルの器にストレス1リットルを入れると、もう余裕がありません。

でも、そのストレスを瞬時にはき出して空にしておけば、またストレス1リットルを受け入れることができます。

つまり、ストレスを受けてもすぐにはき出すこと。そうすればストレスを受け続けても耐えられます。

じゃあ、なにをすれば簡単にストレス排出できるのよ?
となりますが、
DaiGoさんのおすすめは読書、散歩、瞑想、趣味などです。

これは心が安定するとされるセロトニンが分泌され、ストレス解消に効果的です。逆に、ドーパミンが分泌されるギャンブル、噂話や悪口などは興奮気味になり、ストレス解消にはならないとのことです。

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それでも、
「どうしてもストレス溜まっちゃうんだよねー」
という方は、ストレスに対する考え方を変えましょう。

ストレスってゆうのはそれ自体が有害なのではなく、「ストレスは体に悪い」と思うことが有害らしいので、

ストレスは自分を成長させるものだ。体に悪くない!

と思い込むことでストレスを良いものに転換できたりします。

まあこうやってストレスの要因にうまく対処していくこと、これこそが本当の忍耐力なのです。

フリタメ的まとめ

ということで、今回はメンタリストDaiGoさんの著書「トークいらずの営業術」について解説しました。

まとめると、
2つの前提

  • 営業力=トーク力ではない
  • 営業という仕事は「買いたい人」を見分けるだけ

そして、5つのステップ

  1. 観察力
  2. 判断力
  3. 行動力
  4. 説得力
  5. 忍耐力

の5つを磨いていきましょう。そんなお話をさせて頂きました。

最後に、実は営業という仕事で一番重要なのはコレなんじゃないか?ということが書かれておりますのでご紹介します。

それは、
売れた後にホッとした態度を見せない
ということです。

例えば、3000万円のマンションを人生かけて35年ローンで購入したとして、今までニコニコと真摯に対応してくれた営業の方が契約書にサインしたとたん、

いやー、ひと仕事終わったー

みたいな感じで急にリラックスし始めたら、普通にイラっとしますよね。だから、売った後も態度を変えてはいけないんです。

さらに、商品が高額になるほど購入には必ず迷いが出ます。
そのため買った後に、
本当に買ってよかったのか?探せばもっといい商品かあったのかもしれない。
といった疑念も出てきます。

分かりやすく言えば、ちょっと不謹慎かもですが結婚した後に、
この人と結婚してよかったのか?他にもっといい人と出会えたんじゃないのか?
みたいなことです 笑

ここで営業がすべきことは、

  • この商品は人気が高くて、今では品薄なんですよ
  • みなさん満足されていて、喜びの声を頂いています

など、満足度が高まる言葉をかけることです。買って正解でしたよ、とフォローすることで安心感を与えますし、顧客満足度も上がります。

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本書には、
真のクロージングは売れた後にある
と書かれているんですが、売るのも大事だけど、売った後はもっと大事ということです。

まあ、とりあえず購入してくれたお客さんに声をかけるという意味で、
「商品を気に入って頂けましたか?」
程度でも全然OKです。

さて、

フリーランスは自分で営業し、制作、納品、徴収まで一人仕事になるケースが多いですよね。

特に営業は仕事を取る第一歩でありながら、コミュ障の私もそうなんですが、営業って億劫だし仕事が取れないと気持ちも上がらないから、できればやりたくないです。

著者であるDaiGo先生であっても、自分で営業していた駆け出しのころは、否定的な言葉や罵詈雑言(ばりぞうごん)も浴びせられたこともありましたと。

でも、そのつらい時期があり営業を通して自分を鍛えられたからこそ今の自分があるんだと。

まあ最近は、自身のYouTubeチャンネルで、
「ホームレスの命はどうでもいい、生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら、猫を救ってほしい」
といった生活保護差別発言で罵詈雑言を受けることになってしまっていますが。

その辛さを痛いほど理解しているDaiGo先生だからこそ本書で力強く伝えていることは、

  • 営業を通して身に着けることができる力を最大限活用すれば様々な可能性が開けてくる
  • 営業それ自体よりも、営業を通して得られる経験や知識に大きな価値がある

ということです。

仮に、どんなに頑張っても営業がうまくいかなかったとしても、その経験が自分の肥やしとなり、別の形で発揮される。

そう思って、 いや、 そう信じて、

ド派手なパワーポーズをしながら自信を持って前に進んでいきましょう!

ということで今回は以上でございます!