なぜ?話さなくても、話し上手|人は話し方が9割
今回は永松茂久さんが書かれた、どんな人でも話し方の悩みを解決できるノウハウが詰め込まれた一冊、「人は話し方が9割」という本について解説します。
本書は75万部を突破した本でして、
・会話が続かなくて微妙な空気になる
・何を話せばいいのかわからない
・面白い話ができない
・コミュニケーションを取るのが苦手
・言いたいけど言えない
・相手を怒らせたり嫌われたりしたことがある
・あの人の周りには人が集まって羨ましい
などなど、誰もが一度は抱える話すことの悩み解消にフォーカスした本です。
数万年前に人類は言葉を使い初め、そこから文明の躍進をしてきましたが、その反面恐ろしいほどに言葉に支配されています。
・あの人が言うなら間違いないと信じられているカリスマ
・言葉で人の心を操る人たらし
・異性も簡単に引き付けてしまう人気者
こんなふうに、人というのは言葉を巧みに操ることで影響力を発揮します。
政治家や芸人さんなんかをみれば分かると思いますが、なんだかんだ話術があるというのは得ですよね。それを職業にして生きていけます。
失言でもしない限り、言葉で人の心をわしづかみにし、時には意のままに人を操る事だってできます。
一方で話下手というのは、
・伝えたいことが伝わらない
・間違った言い方で誤解を招く
・異性を口説けず誰かに持っていかれる
などなど、損したなーと思う場面が多いですよね。
・あの時、あー言っておけばよかった
・自分に話術さえあれば
・笑いを取れる小ネタの一つでも話せれば
なんて思うことも少なくありません。
しかしですね、これはあなたのせいではないんです。
だって、学校の教育課程に於いて話し方を教えてくれる機会なんて滅多にありませんよね。
小学校の授業で”滑らずに笑いを取る方法”なんてゆう授業ないんですから、ある意味話下手というのは仕方ないんです。
でもですね、あきらめる必要は1mmもありません。今からでも、何歳になっても話し方を学ぶことはできます。
むしろ、話下手を克服したいと思った時が本当に学べる機会です。
10万円の高額セミナーとかではなくて、本書を読めばたった千円ちょっとで学べちゃうというんですから、もう読まない手はないですよね。
私もどんなテクニックを駆使すれば話し上手になれるのか、得する人生を送れちゃうのか、鼻息荒く読まさせて頂きましたので勢いそのままに早速結論だけお伝えしておきます。
上手な話し方というのは、
結論、
よく話を聞き、相手を承認すること。
いやいや、話し方が9割とか言っときながら、話を聞くとか相手を承認する事とかわけ分からん。
となると思いますので、ここから詳細を解説させて頂きますが、もう先に全部言ってしまいますね。
話し上手になる実践テクニックは結論、この3つです。
1.相手の話を否定せず共感する
2.感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 で相手の話を広げる
3.相手がほめられたら嬉しい所をほめる
極論、この3つのテクニックを回していけば話し方を飛躍的に改善できて、コミュ障ボーイ卒業確定です。
あれほどまでに憧れてた人たらしにもなれちゃうかもしれません。
憧れてるかどうかは微妙かもですけど 笑、少なくとも苦手なコミュニケーションは今まで以上に円滑に進みますし、そのおかげで仕事は舞い込みます。
ですので、クライアントと円滑に仕事を進めたいというフリーランスの方から、
女子にはモテないけど仕事ではモテ散らかしたいぞという方まで、
ぜひ最後まで見ていって頂ければと思います。
ではいきましょう!
相手の話を否定せず共感する
最初に、相手の話を否定せず共感するというテクニックについて解説します。
ここではとにかく相手が何を言っても、どんな自慢話、武勇伝、苦労話、興味のない話をされたとしても、絶対に否定せず共感してあげるという、いわば話し上手になるための下ごしらえです。
そうですね、例えばクライアントが、
「おれが若い頃は毎日猛烈に仕事してね、残業毎月150時間とかやってたよ。だから社長になってベンツにも乗れてるんだ。愛人も3人できたしね-」
みたいに、昔の苦労話と成功体験を聞かされたとします。
ぶっちゃけこんなクソはげクライアントの話なんてどうでもいいんですがここで、
「残業150時間は過労死ライン超えてますよね。今はワークライフバランスの時代ですよ。」
なんて正論で相手を否定してはいけません。これは0点です。話上手になるには面倒でも相手の話を否定せずに共感してあげるんです。
例えば、
「社長になられた裏には、血のにじむようなご努力があったんですねー、勉強になります。僕も○○さんのような、モテまくるイケてる社長を目指してがんばります。」
みたいに共感する。これが話し上手のテクニックなんです。話し上手な人は必ず使っているテクニックです。
ぶっちゃけ本心はそんなこと思ってないし、心なんてこもってなくても全然OKです。
あまりにもぶっきらぼうだと相手に伝わっちゃうので、心がこもってる風で大丈夫です。
ここで重要なのは否定しない、共感する、この2つを身に付ける事です。
感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 で相手の話を広げる
続いて2つ目。
感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問
で相手の話を広げるというテクニックについて。
先ほどの、否定せずに共感するといった下ごしらえが完了したら、このステップに進みます。
例えばクライアントが、
「今月は仕事仲間とゴルフ仲間の飲み会ばっかりでさ、忙しいんだよね。」
みたいに、プチリア充を演出していたとします。
自分は人気者だという自慢話を聞かされれば、普通はスルーか、苦笑いで反応するくらいです。
でも、スルーということはある意味否定ですので、これでは不合格です。ここで話し上手な人は相手を持ち上げる、ワッショイしてあげる”返し”をします。
例えば、
「えー、飲み会ばっかりですか。引っ張りだこなんてうらやましい―。僕なんて誰からも連絡来なくて3か月間LINEゼロですよ。○○さんはなんでそんなに声がかかるんですか。その秘訣教えてください。」
みたいな感じです。
まず驚き、称賛して、最後は質問で会話のバトンを渡す。これが、感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 のテクニックです。
普通の言葉を並べてるだけですし、口下手だとしても頑張ればなんとかなるレベルではないでしょうか。
さらに、顔の表情を変えながら、身振り手振りを加えてリアクションを多めに取ると完ぺきです。
とは言え、
・心にもないお世辞なんて言えない正直者、
・感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問をひたすら繰り返すのはしんどい、
・そもそも、話すことすらめんどくさい、
というフリタメ寄りの人は、思い切って 反復 → 共感 → 称賛 の部分はあきらめて、
最初と最後の 称賛→質問 だけに絞りましょう。
例えば、
「さすがですね。その後どうなったんですか?」
という感じで、称賛→質問だけにしましょう。これならなんとかギリできるんじゃないでしょうか。
私フリタメは表現力に乏しいので良い返答例が出せないのですが、もっと気の利いた相手の心をズバッと射抜く返答をご存じの方がおられましたら、ぜひ教えて下さい。
相手がほめられたら嬉しい所をほめる
最後3つ目。相手がほめられたら嬉しい所をほめるというテクニックについて解説します。
ここでは、単にうわべをほめるのではなく、相手はどこをほめられたら嬉しいのかをじっくり観察して、そこをべた褒めするというテクニックです。
例えば、クライアントが筋トレに夢中で、肉体改造をしていたとします。
クライアントは間違いなく体形の変化や筋肉の付き方を気にしているわけですから、そこを狙い撃ちします。
「○○さん、最近腕と胸の筋肉がものすごい事になってますよね。どんな鍛え方されてるんですか?」
みたいな感じで、相手の変化をほめます。
相手は自分に興味を持ってもらったと認識しますし、体を鍛えた成果がほめられる。もう、気分上々になることな違いなしです。
続けざまに筋肉を鍛えている話になると思いますが、それで成功、ミッション完了です。
んー、でも相手を観察するとか、ほめられたら嬉しいポイントをほめるとか、ちょっと難しいなーと感じる方もおられると思います。
でもご安心ください。
誰でもできる効果的なほめ言葉をお伝えします。
それは、
「やっぱりなー」
です。
これはあたかも予想していた、そう思っていたということを伝える言葉です。
例えば、クライアントがやたらと筋肉を見せつけてきたとします。
あー、これは筋肉をほめて欲しいんだな、と察知したらこのタイミングで使います。
「やっぱりなー。○○さん腕太いから、相当鍛えてるんじゃないかと思ったんですよ。」
みたいな感じで使います。
ほめられたら嬉しい所を見抜くのはちょっと難易度上がりますが、最初から気付いていなかったとしても使える一言だからかなり便利です。
更に本書では、ぼそっとつぶやくようにすると更に効果的だそうです。
ほめるのが苦手という方は、あたかも初めから気付いていたかのように、「やっぱりなー」と相手にギリ聞こえるくらいの声量でぼそっとつぶやいてみて下さい。
フリタメ的まとめ
ということで、今回は永松茂久さんの著書「人は伝え方が9割」について解説させて頂きました。
まとめると、本書の結論は話し上手になるためには、
1.まずは、相手の話を否定せず共感する
2.そして、感嘆 → 反復 → 共感 → 称賛 → 質問 で相手の話を広げる
3.相手がほめられたら嬉しい所を探り、そこをべた褒めする
そんなお話をさせて頂きました。
本書のタイトルからして、
・相手を引き付けるような話し方、
・スラスラと言葉が出てくるトレーニング
といったテクニックを教えてくれるものと想像していましたが、全く違いました 笑
相手の話を聞いて共感し、称賛しつつ質問を返して会話のキャッチボールをする。
結局のところ、面白おかしく流暢に話せるだけが話し上手というわけではなく、相手を称賛し質問で返すことができる。
つまりリアクションを取れること、これこそが本書が伝える話し方なんです。
もし、自分のことばかり一方的に話してしまう・・・という方がおられましたら、周りから厄介者扱いされている可能性大です。一度聞き役に回ってみましょう。自然と人が集まるようになります。
逆に、私フリタメのように人見知りで会話が苦手、面白い話なんて1mmもできないという口下手ボーイは、
話すことを磨くのではなく聞くことを磨く。
そして相手が喜ぶ返しをしてあげる。
これこそが唯一話し上手になるテクニックなんです。
ということで、今回は話し上手になる為には、人のよく話を聞き相手を承認すること、ということについてお伝えさせて頂きました。
本書にもありますが、誰しも自分のことが一番大切であり一番興味があるんです。
その証拠に、集合写真とか見たら真っ先に探すのは自分でしょ?と。
結局のところ、人って誰かに認められたいんです。認めてくれる人のことを好きになるんです。
だから、人のよく話を聞き相手を承認することが効果的なんですね。
本書にはこの他にも、
・運のいい人たちが使っている口ぐせ
・高圧的な人に対する防御策
・女性にかけると効果てきめんのキラーワード2つ
などのテクニックも書かれていますので、気になる方は手に取って頂ければと思います。
以上でございます!